江戸川乱歩のデビュー作他を読んで

江戸川乱歩の作品を読む。
二銭銅貨」 乱歩のデビュー作・大正12年
人間椅子」 大正14年
「陰獣」 乱歩の代表作・昭和3年

  日本探偵小説全集②『江戸川乱歩集』(創元推理文庫

二銭銅貨」の挿絵には棟方志巧が描いたものもあるそうだ。
ストーリー、題材は明るいとは言い難いが、暗くない。
封建制軍国主義を感じさせない。

純粋な探偵小説、推理小説といえる。
二銭銅貨」は、点字がトリックに使われている。
窓のブラインドなども登場する。当時の人は分かっただろうか?

「陰獣」の書き出しは、美術館である。

戦前の日本において、これほどのエンターテイメントがあったとは驚いた。


なぜ江戸川乱歩を読もうとしたのか。
理由は簡単。
福井晴敏の作品が「江戸川乱歩賞」受賞だったから。
有名ではあるが、いったいどんな人なんだろう?と思ったから。