青春小説、六番目の小夜子
『終戦のローレライ』の後、ハードカバー段組なし257ページは一晩で読めた。
これってホラー小説というよりも、学園もの、青春小説という感じだ。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫)
『スキップ』(北村薫)
に続くような。進学校の高校3年生の一年間。受験をベースにした特異な一年間の雰囲気をベースにして、雅子、由紀夫、秋、そして沙世子という人物を見事に描き分けている。
四人とも出来すぎでちょっと現実味がないけれど。理想的な高校生。自分を同化させれば、高校生活を味わえる。
中2の娘も読んだそうだ。
恩田陸のデビュー作。年齢が近いせいか親近感を覚える。
『常野物語』がおもしろかった。今は、『夜のピクニック』が人気らしい。